たくさんの歯を並べ、穀物を歯と歯の隙間に挟んで引いて脱穀する農具です。歯が多くあるから千歯扱き、千把扱く事ができるので千把扱きと呼ぶなどの説があります。歯の数は実際は19本、23本、25本で奇数が一般的です。
歯の間隔は、約2〜3mmです。江戸時代は歯の断面は長方形でしたが、明治時代には台形となります。その後、半円形、三角形と改良されます。隙間に稲が詰まらないように工夫を重ねました。また、歯の並べ方を湾曲形にして、稲束を扇状に広げ、扱手(こきて)からそれぞれの歯が等距離となるようにしました。
千歯扱きの産地では釘を生産していた例が多く、鉄歯作りは釘作りの技術が元になったものと考えられています。千歯鍛冶は全国各地を訪れて修理をしました。また、商人と組んで「直しと行商」のスタイルを作りました。こうした行商により日本中の村々に千歯扱きが行き渡るようになりました。大正時代に回転式の足踏脱穀機が出現するまでの約200年間、広く愛用されました。
長さ727mm・高さ655mm・奥行き1055mm
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