4月16日田起こし

昔は馬や牛などに犂を牽引させて行っていた作業も、現在では、農業機械によってなされるようになりました。
ここでは、トラクタにロータリを装着した場合、また、プラウを装着した場合の田起こしを紹介します。

ロータリを装着した場合

ロータリを装着した場合1

まず、種まき用のばらまき機で、粒状肥料をばらまいています。ホッパ (漏斗型の貯留部) から落下した粒状肥料を、回転する羽根車ではね飛ばし、ばらまきます。この肥料が、田起こしで土にまんべんなく混ぜ込まれます。

ロータリを装着した場合2

インプルメントを、ばらまき機からロータリに交換します。
ロータリを装着したトラクタです。

ロータリを装着した場合3

内部には耕耘爪 (こううんづめ) が並んでいます。

ロータリを装着した場合4

エンジンの力で、耕耘爪を回転させて土を起こします。

  • ロータリを装着した場合5
  • ロータリを装着した場合6
  • ロータリを装着した場合7

耕耘爪は毎分150~400回転して土を削ります。回転数や耕す深さなどを田んぼの状態に合わせて調節します。
耕耘爪を回転させて土を起こすのでロータリと言います。

ロータリを装着した場合8

ロータリカバーを下ろした状態です。耕耘爪で起こされた土は、ロータリカバーにぶつかって砕かれます。耕耘作業である耕起・砕土が同時に行われます。ロータリカバーの間隔は調整することが出来ます。間隔を大きく開くと土塊も大きく、閉じると小さくなります。
耕耘爪で土を起こし、砕かれた土を、ロータリカバーが重みで均して整地します。ロータリカバーは土の飛散防止、砕土、整地(均平・鎮圧)の3つの役割を果たします。

ロータリを装着した場合9

田起こしは通常3回行われます。1回目は、土を深く掘り起こし、上層の土を下に入れ、下層の土を上に出します。これを「荒起こし」と言います。上層と下層の土を反転させますので「天地返し」と呼ばれることもあります。
ここでは、レンゲ畑にしていた田んぼで、1回目の荒起こしが行われています。レンゲはチッソ肥料になるので、事前に散布した肥料と共に鋤き込みます。

ロータリを装着した場合10

田起こしでは、深く耕すことも大切ですが、耕す深さが平均していることも大切です。高低差が2~3cm以上あると、田植え後の水管理が難しくなります。高い場所でちょうど良いぐらいに水を入れると、低い場所の稚苗は水没してしまうからです。

ロータリを装着した場合11

ロータリで耕す深さは、約12~20cmです。プラウに較べると浅く、土の反転も少ないのですが、土を細かく砕き、均平に田起こしをすることが出来ます。

  • ロータリを装着した場合12
    田起こしのときの走行スピードは、時速約 4kmです。2回目、3回目の田起こしは「くれ返し」とも言います。深さ20cmくらいまでの土を、細かく砕きます。
  • ロータリを装着した場合13
    田んぼの凹凸により、トラクタは傾いていますが、ロータリは水平を保ち、デコボコを均しています。
  • ロータリを装着した場合14
    ロータリは耕起・砕土・整地を同時に行うことが出来ますから、高能率です。また、プラウのような土の横移動が無く、均平性も高いなどの長所があり、田起こしに適しています。

プラウを装着した場合

  • プラウを装着した場合1
    プラウとは、犁(スキ)のことです。これは3連の犁が上下にあるリバーシブルプラウです。
    プラウで田んぼを往復して土を起こした場合、行きと帰りの土の反転方向が異なり、境目で凹凸が出来てしまいます。リバーシブルプラウは、土の反転方向が異なる2つのプラウを上下に装備し、行きと帰りで上下のプラウを入れ替えます。土の反転方向を一致させて、凹凸のない仕上がりに出来ます。
  • プラウを装着した場合2
    プラウは犁先が土の中に深く刺さり込み、土をほぐすように持ち上げて、上層と下層の土を反転します。天地返しの効果が大きく、ロータリよりも乾土効果が高くなります。
  • プラウを装着した場合3
    堆肥や藁、稲株などを鋤き込む力も強く、また深く鋤き込み、腐植を促進します。下層にある鉄、マンガンなどの微量要素を上層に上げて、有効に利用出来ます。
プラウを装着した場合4
プラウを装着した場合5
プラウを装着した場合6

土が横移動するために、後で埋め戻しや均平作業が必要となります。

プラウを装着した場合7

プラウは、ロータリほど土を細かく砕くことは出来ませんが、乾土効果が高く、鋤き込む力も強いので、田んぼの状態に合わせて、ロータリと使い分けます。

畦塗り

土入れ