4月16日田起こし

田起こし

明治初期までは、一年中水を湛えた湿田がほとんどでした。
現在、私たちが目にする田んぼは乾田と言われるもので、稲刈りの後は水がありません。
これは、秋に田んぼの水を抜いて乾かし、春に深く耕して地力を向上させ、収量を増やす方式です。
明治時代に奨励されました。
田起こしには、次のような目的・効果があります。

  1. 土を乾かす
    土が乾くとチッソ肥料が増加します。土に含まれる窒素は、植物が利用しにくい有機態窒素の形で存在しています。
    土が乾くと、微生物による有機態窒素の分解が促進され、植物が吸収しやすい無機態窒素に変化します。これを「乾土効果」と言います。
    また、土を起こして乾かすと、土が空気をたくさん含むので、稲を植えたときに根の成長が促進されます。
    深く耕すほど高収量が得れらるという意味で「七回耕起は、肥いらず」「耕土一寸、玄米一石」などと言われてきました。
  2. 肥料を混ぜ込む
    肥料をまいてから田起こしをすれば、土に肥料をまんべんなく混ぜ込むことが出来ます。
  3. 有機物を鋤き込む

    稲の切り株や刈り草、レンゲなどの有機物を鋤き込むことが出来ます。
    この有機物を微生物やミミズなどが分解して、養分を作り出します。
    これが有機質肥料です。
    有機質肥料の中には、チッソ・リンサン・カリをはじめとして、
    微量な養分も含まれています。

    • 有機物を鋤き込む1
    • 有機物を鋤き込む2
  4. 土を砕いて団粒化する

    土を細かく砕き、植物が腐って出来た有機物である「腐植」とくっついて、
    直径1~10mmの小粒になったものを「団粒構造」と言います。

    • 土を砕いて団粒化する

     

    団粒構造ってすごいんですね

    • 団粒構造1
      普通の土は、粒間に小さな隙間があるだけです。
    • 団粒構造2
      植物が腐って、腐植となります。
    • 団粒構造3
      腐植は土の粒と軟らかくくっつきます。
    • 団粒構造4
      微生物は腐植を食べ、砂や粘土の粒同士をくっつけるノリの役目をする排泄物を出します。ミミズは腐植や土を食べ、カルシウムたっぷりの、有機物と土との混合物を分泌します。
    • 団粒構造5
      植物の根やミミズの動きも団粒化を促進します。
    • 団粒構造6
      団粒構造の土は、団粒同士の隙間を水や空気が流れますので排水性・通気性が良くなります。一方、直径1~10mmの小粒である団粒の内部には水や肥料を保ちますので、保水性・保肥力が良くなります。また、水を含みますので、水の保温力により保温性も良くなります。排水性・通気性・保水性・保肥力・保温性のすべてが良い、稲の育成に理想的な土となります。
  5. 雑草を防除する
    雑草は、おもに地表下1~3cmのところから発芽します。
    田起こしをして、雑草の種子を深く埋めることにより、雑草の発生を減らすことが出来ます。

畦塗り

土入れ